アルソックロック(ALSOKロック)は、その名の通りALSOK(綜合警備保障)が販売する、窓用の補助錠です。
1つ1,800円程度(Amazonの場合)と補助錠としては高額ですが、Amazonカスタマーレビューでは50人以上の評価で平均4.4点と非常に高い評価を受けています。
人気の秘密や効果を知るために、今回ホムセキュ編集部ではアルソックロックを実際に購入して使ってみました!
使って分かったアルソックロックのメリットや注意点をご紹介しますので、参考にしてください。
アルソックロックとは?
アルソックロックとは、「ALSOK」ブランドで警備サービスを提供している綜合警備保障が販売している、引き戸式(引き違い窓)の窓向けの補助錠です。
「アルソック」という名前は付いていますが、開発や製造を担当しているのは綜合警備保障ではなく、防犯・防災対策製品を製造している「ノムラテック」という会社です。
ノムラテックは、アルソックロックとガラス貼り付け面の絵柄だけが違う「Wロックガード」という製品を販売しています。
アルソックロックは、「ノムラテックのWロックガードにこの商品にALSOKのマークをつけたら売れるんじゃないか…?」ということで綜合警備保障がノムラテックに特注している製品のようです。
もちろん、アルソックロックはただの防犯グッズなので、取り付けたからといって緊急時にALSOKのガードマンが駆けつけてくれるわけではありません。
また、アルソックロックを購入するとALSOKのステッカーがついてくる、というのは間違った情報です。アルソックロック自体にALSOKのマークがついているというだけなので注意してください。
ALSOKの駆けつけサービスを利用したい場合・自宅にALSOKのステッカーを貼りたい場合は、ALSOKホームセキュリティを契約しましょう!
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外観とサイズ
アルソックロックのサイズは、縦60×横82×厚さ9mm(ロック板施錠時は厚さ27mm)と小さめです。重量は92グラム。
サイズ感が分かりやすいように、フリスクの容器と並べてみました。
裏側はこんな感じ。ロック板があるだけのとてもシンプルなつくりです。
アルソックロックの使い方
アルソックロックは、引き違い窓(アルミサッシ窓)に貼り付けて使用します。取り付けには工具など一切不要です。
ALSOKマークのある側が、強力な粘着シールになっています。剥離紙をとって、外側の引き戸のガラス内側に貼り付けてください。(凹凸のないガラスであれば、透明ガラス・模様ガラスのどちらにでも貼り付け可能です)
以下の画像は、アルソックロックを取り付けた引き違い窓を真上から見た図です。ロック板を折りたたんだ状態で厚みが9mmあるので、取り付けるには外側引戸と内側引戸の間に10mmの隙間が必要になります。
必ず、外側引き戸の内側、中央枠のすぐとなりに取り付けてください。アルソックロックの構造上、それ以外の場所に取り付けると補助錠としては役に立たなくなります。引き違い窓の中央枠から2mm程度のすき間を開けた位置が、最も効果的な取り付け位置のようです。
以下の画像は、アルソックロックを窓に取り付けてみたところです。
窓を少し開けて換気をしたい場合は、「①換気&ロック」側のロック板を上げて使用します。しっかりロックしたい場合は、「②でキッチリロック」側のロック板を上げてください。
外側から見るとこんな感じです。ALSOKのマークがばっちり目立っていますね!(窓が汚れていてすみません…)
要注意!
アルソックロックがガラスにしっかり接着されるまで24時間かかります。それまではロック板を上げて使用しないように注意してください。
アルソックロックのメリット
アルソックロックのメリットは、以下2つの防犯効果です。
- ALSOKマークの防犯効果
- 侵入に時間がかかることによる侵入抑止効果
ALSOKマークによる防犯効果
警視庁の運営している防犯情報サイト「住まいる防犯110番」では、侵入者が犯行をあきらめる要素が公開されています。
その中で3番目に多い理由が「セキュリティーシステムを導入していたから」となっています(「犬を飼っていた」が同率3位)。全体の31%が、この理由で侵入をあきらめるようです。
通常、ALSOKホームセキュリティを契約している家には加入者だけがレンタルしてもらえる「ALSOKステッカー」が貼られています。
ALSOKステッカーは”この家はALSOKによって24時間警備されている”という目印になるので、犯罪の抑止効果になります。
アルソックロックを窓に貼っておけば、外からはALSOKステッカーとほぼ同じマークが見えるので、ぱっと見で”この家はALSOKを契約しているのかもしれない”と侵入者に感じさせる効果があります。
ただし、アルソックロックについているマークはALSOKステッカーと全く同じデザインになってはいません(色が違う)。また、ALSOKステッカーは窓の外側に貼りつけますが、アルソックロックは窓の内側に貼り付けます。
このような違いがあるため、アルソックロックを使っていたとしても、見る人が見れば”この家はALSOKを契約しているわけではない”ということがすぐ分かるかもしれませんが、少なくとも「この家は防犯対策をしている」ということが侵入者に伝わるので、心理的な抑止効果があると思います。
侵入に時間がかかることによる侵入抑止効果
侵入者が犯行をあきらめる要素の中で、2番目に多い理由は「補助錠があったから」となっています。全体の34%は、この理由で侵入をあきらめるようです。
実は、住宅を対象にした侵入窃盗の侵入手段を調べてみると、大半はガラス破り(ガラスを破壊したところから手を入れ、鍵を開けて侵入)、または無締まり(鍵をかけていない窓や玄関からの侵入)となっています。
以下3つの画像は、警視庁の資料からの引用です(平成30年のデータ)
ほとんどの侵入窃盗犯は、犯行に時間がかかることを嫌います。侵入に5分以上かかると、侵入者の7割が犯行をあきらめるというデータ▼もあります。
そのため、「鍵が1つしかなく、ガラスを割ればすぐに鍵が開けられる窓」や「鍵をかけ忘れているドアや窓」が狙われるという訳です。
逆に、補助錠がついている窓はそれだけ侵入に時間がかかるので、侵入者からすると狙いにくくなります。
アルソックロックを窓の高い位置につけておけば、侵入に時間がかかり、ガラス破りをする際に周りからも見えやすくなるので、侵入の抑止力になります!
アルソックロックの注意点
アルソックロックの注意点はただ1つ、一度取り付けたら取り外せないことです。
簡単に取れてしまうようでは補助錠として役に立たないため、強力に窓ガラスに接着されます。
実際、接着してから24時間以上経過した後にアルソックロックのふちをもって軽く力を入れてみましたが、接着面がはがれそうな気配は一切ありませんでした。
無理に取り外そうとするとガラスが破損する恐れがあるので注意!!
取り付けのやり直しはできませんので、取り付け時に曲がってしまったりすることがないよう慎重に作業をしてください。
また、賃貸住宅に取り付けたい場合は、引っ越し時にも取り外しことができずトラブルになる可能性もありますので、必ず取り付け前に大家さんに相談するようにしましょう。
まとめ
窓にアルソックロックを取り付けるだけで、
- ALSOKマークによる心理的抑止効果
- 補助錠としての抑止効果
2つの効果で侵入の抑止力となり、高い防犯効果があります!
1つ1,800円程度と補助錠としては高額ですが、1度取り付ければ簡単に外れてしまうことはなく、何年も使うことができます。
すでに他の防犯対策をしている場合でも、アルソックロックを窓に1つ取り付けるだけでより高い防犯効果が得られるのでおすすめです!